Q.施術の前後で注意することはありますか?

 

前後の1~2時間は、

 

 *飲食はできるだけひかえてください。

 

 *来院前の飲酒はお控えください。

 

 *入浴も2時間程度はお控えください。

 

 *運動も2時間程度はお控えください。

 

 

 

Q. 鍼は痛いですか?

 

この質問をなさる方々は、注射時の痛さを念頭においておられる方が多いようです。

痛みとしては2種類あります。

 

1.    皮膚に分布する痛点に鍼が当たった場合

 

2.    毛穴に鍼先が入ってしまった場合

 

当院で主に使用する鍼は、直径0.120.20mmで髪の毛とほぼ同じ太さです。

 

注射針は、一般的には0.60.8mm径のものが広く用いられています。つまり当院の鍼は一般的な注射針の1/3~1/5程度の太さです。

 

写真のように、用いる鍼は簡単に湾曲しますし、指を離すと元のように真っ直ぐになります。やわらかく、柔軟性に富む鍼であることが良くお分かりになるでしょう(写っている鍼は、使用する中では太い0.20mm径のものです)。

 

 

 

当院ではこのような鍼を患者様の症状・体質に応じて使い分け、無痛での鍼治療を心がけています。鍼治療が初めでも、想像していたほどの痛みではなかったとおっしゃる方が多いです。それでも痛いと感じられることがありましたら、遠慮なくお伝えください。

 

 

 Q.お灸は熱いですか?

 

お灸には様々な手法があります。

 

熱いとされるのは、もぐさを皮膚に直接のせて燃やす「透熱灸(とうねつきゅう)」というタイプのお灸です。当院では、写真のように灸点紙(きゅうてんし)という熱さをやわらげるシールを皮膚に貼ったうえで治療します。お灸の大きさも半米粒~米粒大で、耐えられない熱さではなく、瞬間的にチカッとくる感じです。

 

それ以外のお灸は間接的に熱が伝わるため、じんわりとやわらかな熱さです。

 

 

 Q. お灸の痕は残りますか?

 

直接皮膚にすえるお灸は小さな痕が残ることがありますが、時間の経過で消えていきます。

 

  

Q. 痛い鍼の方が効きますか?

 

そのようなことはありません。

 

ただし、鍼を刺したときにズーンという感覚(チカッと痛いのとは違います)を感じることがあり、これを鍼の「ひびき」と呼んでいます。この感覚を感じた方がより効果的な場合もあります。

 

 

 

Q. 深く鍼を刺した方が効きますか?

 

鍼を刺す深さはその時々で変わります。浅い方が良い場合、深い方がより効果的な場合があります。当院では、深く差す場合でもせいぜい2㎝程で、ほとんどは皮膚面上または1㎝程度の深さまでを細心の注意で刺入しますので、ご安心ください。

 

 

 

Q. 刺さない鍼は効きますか?

 

当院では、刺さない鍼による治療も行っています。写真のような鍼(左は圓鍼「えんしん」、右はてい鍼「ていしん」)を用います。

 

東洋医学の考え方では、体表に流れている「気」に対して働きかけることで、滞っているその流れを促進したり、気を集めたりすることで身体の状態を変化させ、より良い状態にします。

 

 

Q. 鍼は清潔なものですか?

 

皮膚に刺入する鍼は全て、エチレンオキサイドガスで滅菌された使い捨てのタイプを使用しています。鍼を入れる鍼皿もオートクレーブという機器器で滅菌したものを使用しています。

 

  

Q. 生理中でも受けられますか?

 

問題ありません。生理中であることをお伝えください。

月経に関するトラブルについてもご相談を承ります。

 

 

 Q.効果はどのくらいで現れますか?

 

多くの場合は、直後(あるいは施術中)に症状が改善しますが、翌日や翌々日になって効果が現れる場合もあります。施術時に効果を追いすぎると、逆にその後の改善が長続きしなかったりします。

 

Q.お灸に使用する線香の煙が気になります。

 

お線香に含まれる種々の化学物質に対する懸念から、通常の線香から電子線香に変更しました。電子線香は煙を出さないものなので、患者様にも好評です。

また、もぐさの産地や鍼の製造エリアにも気を配っていますので、気がかりなことがございましたらご質問下さい。

 

Q. 施術後にだるさや眠さを感じるのですが

 

これは「瞑眩(めんげん)」と呼ばれる症状です。特に鍼灸経験の浅い方に出やすい症状で、時間の経過とともに消失します。

 

また、この症状は好転反応とも考えられています。